「子どもの頃に少し指した程度で、ルールもうろ覚え。この歳から習うのは気が引ける」——大人の方からいただくご相談は、たいていこの形です。
結論を先に書くと、大人から始めるのは何の問題もありません。むしろ、理屈で理解できる分だけ、大人の方が伸び方が速い局面もあります。この記事では、大人が教室を選ぶときの注意点を整理します。
大人が将棋教室選びでつまずく3つのポイント
1. 子ども中心の教室で居心地が悪い
将棋教室の多くは子ども向けに設計されています。悪いことではないのですが、大人が一人で混ざると、進行のテンポも声のかけ方も自分向けではない、ということが起こります。
マンツーマンであればこの問題は発生しません。オンラインの個人レッスンが大人に向いているのは、この点が大きいです。
2. 「基礎から」の意味が合わない
大人の「基礎から」は、駒の動かし方ではなく「なぜその手が良いのかという理屈」を指していることがほとんどです。ここが噛み合わないと、退屈な時間が続きます。
体験の段階で、「理屈から理解したい」と伝えておくと、指導の入り方が変わります。
3. 時間が取れない
仕事帰りや休日しか時間が取れない、というのは大人共通の事情です。オンラインであれば移動時間がゼロなので、平日夜の1時間でも成立します。
大人はどのくらいで指せるようになるか
個人差が大きい前提で申し上げると、ルールを覚えた状態から「対局が楽しめる」水準まではそれほど時間はかかりません。むしろ多くの方が止まるのは、その先の「なんとなく指しているけれど強くならない」段階です。
ここを抜けるのに効くのが、自分の対局を人に見てもらうことです。独学だと、負けた理由が「うっかり」で片付いてしまいがちですが、指導を受けると、うっかりの前に既に形勢を損ねていたことが見えてきます。
大人の受講で意識したい進め方
- 週1回のペースを守る:まとめて長時間やるより、間隔を空けずに続ける方が定着します
- 負けた将棋を持っていく:勝った将棋より学べることが多いです
- 目標を数字にする:「将棋ウォーズ○級」など、外形的な目標があると続きます
料金と必要な環境
大人の方の場合、月謝制よりも都合に合わせやすい個人レッスンを選ばれることが多いです。
| コース(月謝制・税込) | 回数 | 月額 |
|---|---|---|
| 将棋教室オンライン | 週1回(月4回) | 10,000円 |
| 将棋教室オンライン | 週2回(月8回) | 18,000円 |
| 将棋教室オンライン | 週3回(月12回) | 26,000円 |
| プライベートレッスン(税込) | 1時間あたり |
|---|---|
| 星子先生(研修会員・受験生向け) | 5,000円 |
| 星子先生(一般生徒) | 4,000円 |
| 現役奨励会員・大学生コーチ | 3,300円 |
用意するものは、パソコンまたはタブレットとZoom等の通話環境のみです。将棋盤や駒を買い揃える必要はありません。
趣味として長く続けたい方向けの考え方は大人が趣味で始めるオンライン将棋に、級位者から段位を目指す道筋は級位者から有段者へのロードマップにまとめています。
大人の受講でよくある質問
ルールがうろ覚えでも受けられますか
問題ありません。駒の動かし方から確認して構いません。むしろ、中途半端に自己流が固まっている状態より、素直に入れることが多いです。
子どもに混ざる形になりませんか
個人レッスンであれば、講師と一対一です。周りを気にする必要はありません。
平日の夜でも受けられますか
講師の空き状況によりますが、日程は調整のうえ決めていきます。オンラインなので移動時間がかからず、仕事帰りの時間帯でも成立しやすいのが利点です。
どのくらいの頻度がおすすめですか
週1回を継続する形をおすすめしています。間隔が空くと感覚が戻るまでに時間がかかるためです。ただし、お仕事の状況に合わせて月2回程度から始める方もいらっしゃいます。
強くなるより、楽しく指せれば十分なのですが
それでまったく構いません。目的をうかがったうえで、内容を調整します。定跡の暗記より、指していて楽しい形を増やす方向で進めることもできます。



